《MUMEI》 「‥‥‥‥‥‥‥」 「ルキア?」 「! はい‥」 「大丈夫?」 「は、はい──」 そう答えたルキアは、平静を装っているつもりなんだろうけど‥明らかに挙動不審。 「ルキア、何か──」 「お嬢様」 「?」 「──好きです」 「‥ぇ」 今‥何て言った‥? 「ルキア‥」 「好きです」 今度は、ハッキリ聞こえた。 好きです、って。 「───────」 もし今、ティーカップを持っていたら──‥私は確実に、それを落としていたに違いない。 それ位、その言葉は私を動揺させた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |