《MUMEI》 王都に着いたノアとヴェルは城にいる王もとに連れて行かれたのだった 「そなたが黒狼使いのノアか?」 「左様です」 ノアは跪いて頭を下げながら答えた 「これほどに幼いとは思わなんだ、頭をあげるがよい」 「王様私達に何の御用なのです」 「そなたらに銀狼達の王を殺して貰いたいのじゃ」 「……」 「どうじゃ?成功すれば褒美はたんまりだすぞ?」 ノアはその言葉に歯を食いしばった 「腐りきった王よ…貴様が王でなければ我がこの場で殺しているところだ!!」 ヴェルは王を睨みながら言った 「ヴェル…」 「ひ、ひぃぃぃぃ黒狼使い!その化け物狼を止めい!」 「哀れな王…褒美などはいりません…これが終わったら私達に関わらないでください」 「なにを…」 「いいですね!」 「うむ…わ、わかった…」 「ヴェル…おいで」 そう言ってノアとヴェルは城から立ち去った 「何が黒狼使いじゃ!これが終わればあやつらを処刑にでもしてやるわ!」 王は興奮気味に言っていた 前へ |次へ |
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