《MUMEI》

「さぁ、どうぞ中へ」

「ぁ──、おおきに」

カッコええ人やなぁ──。

って‥、あかんあかん。

うちはお茶しに来てんのやで?

何を考えてんねやろ。

「──お帰りなさいませ、お嬢様」

「‥ゎ‥」

みんなイケメンやん──。

とか思て、見とれとると。

「お嬢様、こちらへっ」

「?」

明るい人やなぁ。

うちと同い年位やろか──。

【TSUBASA】

ツバサ君ていうんや。

名前もカッコええわ──。

「さ、どうぞっ、お掛けになって下さい」

「うん、おおきに」

椅子とかテーブルもなかなかええわ。

お邸て感じや──。

「では──お決まりになりましたら、ベルを鳴らしてお呼び下さいませっ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫