《MUMEI》

「は‥はいっ」

て事は‥、また寝るんですか──。

「放課後になったら起こせよな」

「ぁ‥はい、了解ですっ」

でも須藤君──それまでずっと私の肩を枕代わりにして寝るつもりなんですね‥。

嬉しいからいいですが──。

「?」

もう寝ちゃってます。

寝ている顔は、ほんとに王子様なんですけどね──。

「───────」

ちょっとだけ‥ホッペ触ってもいいでしょうか?

ちょっとだけ‥。

そっと人差し指を当てると、ふにっ、とした感触。

「ふわぁ‥」

柔らかいです、マシュマロみたいですっ。

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