《MUMEI》 「綺麗な雪やね」 「そうですねっ」 「──ふふっ、楽しいなぁ」 「楽しい──ですか?」 「うん、楽しい」 「ありがとうございますっ」 まだまだやんちゃ盛りて感じの笑顔で、ツバサ君は笑うた。 「俺も楽しいですよ♪」 「ほんま?」 「はいっ」 「そか──」 何よりやな。 「───────」 「──あのっ、お嬢様」 「?」 何や──エラい緊張したような顔して。 「どないしたん? ツバサ君」 「あっ、いえ何でもないです‥」 「ツバサ君?」 「──ぁ‥、お代わり如何ですかっ?」 前へ |次へ |
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