《MUMEI》
夜の学校
今日は水曜日。
明日は社会の環境新聞を提出しなければいけない。
もう。自分のバカさ加減にあきれる。なんでまだ終わってないのに忘れて来たんだろうか。
取りに行くべきか。
外はもう真っ暗だ。
うーん。怖いだろ。これは。どんなに背伸びしても所詮は小学6年生。こんな真っ暗な所出掛けるのは怖い。でも明日先生に怒られるのも恐い。
うーん。
考えた結果、取りに行くことにした。
校門は閉まっていた。千秋は
やっとのことで校門を乗り越えると、校舎の中へ入った。
校舎の中はしーんと静まり返っていた。千秋は急に背中に氷を当てられたような寒さを感じた。
さっさと済ませてしまおう。
千秋の足は自然と早くなっていた。
教室に着いた。夜の教室は昼間と違ってちょっと寒かった。それとほんの少しカビの臭いが漂っていた。
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