《MUMEI》 取りあえずバイク止めて、食いもん売ってそうな店を捜す事にした。 「‥ねぇなぁ‥」 周りはブティックやら何やら、そんな店ばっか。 ‥ヤバい‥。 腹減ってくたばっちまいそうだ‥。 「──お帰りなさいませ」 「‥ぁ? てめぇ、ふざ‥」 言いかけて、固まった。 目の前にいたのが、とんでもなくイケメン野郎だったから。 つーか誰だ‥? お帰りなさいませ、って何のつもりだ‥? 「さぁ、お入りになって下さい」 「な‥っ、おい誰だよお前‥?」 訊いても、ソイツはただ笑ってるだけ。 アタイは仕方なく、開けられた扉から中に入った。 前へ |次へ |
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