《MUMEI》

普通にヤンキーなんスけど、アタイ‥。

絶対場所間違えてる‥。

てか‥今はそれよりも‥腹ごしらえしねぇとだな‥。

つっても‥何頼もう‥?

‥何でもいいや。

そう思って、ベルを‥一応鳴らした。

「──お呼びでしょうか、お嬢様」

「ぁ‥、その──」

「はい」

「っと‥、お任せしていいっスか‥?」

「畏まりました。直ぐにご用意致します」

そう言われて、アタイはホッとした。

取りあえず、何か運ばれてくるのを待つ事にした。

‥しっかし‥何だろ。

豪邸みてーな店だな、ここ‥。

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