《MUMEI》

ノアはヴェルの前に立ちヴェルの頭を撫でた

「ヴェル…この人達のちからになりたいのだめ?」

「ノアが決めたことを否定しないよ…我は…我だけはいつもノアの味方だ」

「うん…」

ノアはヴェルに抱きついた

「狼使い様ご無礼を働いたことどうか許していただきたい…そして、私達の村をお助けください!」

村人たちは一斉にノアに頭をさげた

「私達で良ければちからになります」

「本当ですか!」

村人たちの顔が明るくなった

「村に案内してもらえますか?」

「はいっ!」

村人たちはギアレフ国の領土にある小さな村だった

「銀狼の臭いがする…ノア気をつけろ、奴らはシバの命令しか聞かない奴等だ」

「わかった…でも私にはヴェルがついてるから大丈夫」

そして村の奥からひとりの老人が出て来た

「うちの衆がご迷惑をかけて申し訳ない…だがそれ程までにこの村は狼の被害がひどいのです」

「そう…みたいですね」

村は廃れきっていて作物も荒らされて、若い男衆も何人も狼に喰われていると村の老人は言った…

その様子を一匹の銀狼がみておりその報告のためシバのもとへと走り去って行った

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