《MUMEI》 限定スキンシップ「相変わらず仲良しね」 志穂さんと秀さんの後ろ姿を見ながら、楓さんが口を開いた。 (つーか、あれ、普通なのかな?) 二人は手を繋いでいた。 「いいのか? あれ」 屋代さんも気になったようで、仲村さんに質問していた。 「最初は驚いたけど、慣れた。高山家って結構スキンシップ激しいんだよ」 「あ、それちょっと違うわよ」 仲村さんの言葉に、貴子さんが反論した。 「お姉ちゃん限定だから、ああいうの」 その言葉に、大さんも 「確かに。俺も、志穂にしかしないな」 と、頷き 「うちのパパもだよ」 話を聞いていた頼も補足した。 「そういえば、果穂さんもそうだったっけ…」 屋代さんは遠い目をして、納得していた。 「つまり、皆志穂さんが大好きなんですね」 俺の言葉に、その場にいた全員が頷いた。 (スゲー…) 感心していると 「でも、祐也もそんな感じよね?」 「へ?」 志貴がとんでもない事を言い出した。 「ま、まさか〜…」 そう、俺は言ったが 何故か 全員が、志貴のセリフに納得していた。 前へ |次へ |
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