《MUMEI》 いつの間にか打ち解けて、アタイはすっかり──チヒロと話し込んじまってた。 今何時だ‥? 「!!」 ヤバッ‥。 総会遅れちまうじゃねーか‥っ。 「お出かけになられますか、お嬢様?」 「ぇ、ぁ‥ハイ‥、?」 おお‥、自分で動かさなくても椅子が下がってら‥。 「ども‥」 「当然の事でございます」 「なっ‥」 ニッコリ王子スマイルでそんな事言われたら‥打ち抜かれちまうじゃねーか‥。 ‥侮れねぇヤツだ‥。 「どうぞ、お手を」 「ハイ、ども‥」 アタイさっきから‥ドキドキしっ放しだ‥。 前へ |次へ |
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