《MUMEI》

「──どうぞ」

「ありがと」

私がこのお店を見つけたのは、丁度1週間前。

偶然、通りかかったら──フットマンの人に呼び止められた。

それで、ケーキと紅茶をご馳走になった訳。

その時、私を担当してくれたのが彼。

【AKIRA】

このお店では一番若いらしい、アキラ君。

まだ見習いらしいんだけど──凄くしっかりしてる。

「クッキー、お取り致しますね」

こんな風に、色々と気を利かせてくれるし──お喋りしたりするのとか、楽しいし。

このお店を知って良かった、って思う。

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