《MUMEI》
運命の席替え。
前にも言ったように、私たちの一番最初の席順は名前の順だ。その次からは、くじ引きだったり、先生が決めたり、そのクラスによって様々。
私のクラスはくじ引きだった。
私は、ぜったい嫌いな人となりたくなかったから、友達から教えてもらったおまじないを実践した。

効果はでるかなぁ……

そんなことを思いながら、ついに運命の瞬間!
思い切ってクジを引くと、私の席の番号は7番だった
お!
ラッキーセブン!
なぁんて思ったのもつかの間…

いきなり後ろから声が聞こえた。

「おれ7番だぁ」

え!?

誰々!?

私の隣は誰!?


後ろを振り向いた。

そこにはちょっと不良っぽい男子たち…

この中の一人が私の隣の席の人。

その中には和田もいた。
「いやな予感…」私がつぶやくと後ろから声がした。

「かんべんしてよォ!一発目からこれぇ!」

結香だ。どうやら不発に終わったらしい…

さてと、うだうだしてても仕方がない。

私もそろそろ移動するか。

えっと…7番は…
一番廊下側の一番後ろだ!ラッキー!

問題は隣のひと。

その時、不良たちが動いた!

「おれここぉ〜!」

次々と席に着く不良達。

その中で、こっちに向かってくるやつが…

ヤバい!いやな予感的中!

私の隣は和田だった。


全員が新しい席につき、先生が話しはじめた。

「まだ中学校に入ったばかりだから、クラスにも慣れないだろうし不安だろうが隣どうし助け合ってけんかなどしないように。」


(そんなの無理だって…)
私は心の中でつぶやいた。

当の和田はこっちを軽く見て(にらんで?)不機嫌そうに顔をそむけた。

威嚇かよ!(怒)


「あぁもううちのとなり超ムカつく!」
結花に怒りをぶちまけた。
「どこもそんなもんだって…うちのとなりは案外よかったよ!人の性格はそんな短時間じゃわかんないって!」

さっきはあんなに落ち込んでいたのに…

ズルい!!

だいたい和田にしても、何も態度に表すことないじゃん!



私たちの学校は、「教科教室型」と呼ばれるシステムが導入されている、結構めずらしい学校で、このシステムが導入されている学校は、県で3つしかない。

教科教室型とは、生徒が自らそれぞれの教科の教室へ向かい、授業を受けるというものだ。

つまり、この学校では生徒の自立が求められている。
だが、その制度を良いことに、時々授業を抜けたりするやつもいる。

でも、それでも私たちの学校はまだマシな方で、一応「モデル校」になっている。



「めんどくさいよねぇ、うちの学校ってサ」

「確かにぃ!荷物多いときとか重いし超困るよねぇ。」

そんなたあいもない会話をしながら教室へ向かう。

このわずかなお喋りの時間が楽しい。


でも、教室に向かうにつれ、足は重くなっていく。

なぜなら、教室に着いてしまえば自分の席に着かなければならない。

あんなくそムカつくやつのとなりに…

「あぁ、私って可哀相…」
「えっ!?りーちゃん何言ってるの!キモ〜イ(笑)」

「ひっどぉい、こっちは本気で悩んでるのにぃ!」

「あはは。ゴメン、ゴメン」

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