《MUMEI》 あの後、私の言ったように、殺さない程度に可愛がってあげたらしい。 悠斗は最後まで、私のことをわかっていなかったって、先輩が言ってた。 私はふと手首に目を向けた。 何本もある切り傷。 痛々しく残っている。 ――あぁ・・・これで終わったんだ。やってもらってよかった。近くで見れてよかった。 そう思った。 前へ |次へ |
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