《MUMEI》

―プルルルル―


携帯が鳴った。


・・・蓮からだ。


「もしもし」


「もしもし?夢羽。悠斗さんが誰かにボコられて、入院してる」


――はぁ、それか・・・。蓮も五月蠅い男だ。


「うん、知ってる」


「なら、早く病院来い!!」


「嫌だ。私は行かない」


「なんでだよ」


「関係ないでしょ」


「夢羽、今どこにいる?


「家の近くの公園だけど・・・」


「今からそっちに向かう。そこを動くなよ」


――はぁ、面倒なことになった。あいつのことなんか、どうでもいいし。蓮も人のことに入り込み過ぎだし。もう、疲れたなぁ・・・。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫