《MUMEI》 やっと落ち着いてきた、と思ったら──‥。 「ごっ‥ごめ‥」 私は、あろう事かグラスを倒して、おまけにそのグラスを床に落とした。 アキラ君は気にしなくていいって言ってくれたんだけど‥、やっぱり何ていうか‥ハズい。 何やってんだろ、あたしってば‥。 一生懸命、割れたグラスを片付けてくれてるアキラ君を、私は後ろめたい気持ちで見つめてた。 アキラ君は、破片を箒で集めながら──時々私の方を向いて笑いかけてくる。 それが、嬉しいようで、忝くて。 今度は、こんなヘマしないように気をつけなくちゃ‥。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |