《MUMEI》

「それにしても‥寒いなぁ──‥」

風が冷たいです。

それに──お腹も空いてきました‥。

「はぁ‥」

どうしましょうか‥。

近くにそれらしいお店もないですし‥。

「ぅぅ‥」

お腹の虫が騒いでます‥。

「‥?」

何でしょう──このお店は‥。

「お帰りなさいませ」

「はい‥?」

この人は‥誰でしょう‥?

お帰りなさいませと言われましたが‥ここはあたしの家じゃないですし‥。

「お荷物、お預かり致します」

「ぉ‥お荷物‥?」

持って‥くれるんですか‥?

親切な人ですね──。

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