《MUMEI》 林檎君──‥林檎君──‥‥。 やっぱりそう呼びたいです。 『須藤君』も嫌な訳じゃないですけど‥、でも、やっぱり‥。 『林檎君』──そう呼びたいんです。 ──そういえば、あの日‥。 廊下を歩いてて、私──彼とぶつかってしまったんです‥。 『‥テメーマジで石頭だな‥』 『すっ‥すいませんっ!』 『‥オイ』 『!?』 『テメー、何てぇんだ?』 『ぇ、な‥何って‥』 『バカ、名前だ名前』 『よ‥芳井です』 『‥‥‥‥‥‥‥』 『あの‥?』 『全部言えよ』 『ぅぁっ‥未桜です、芳井未桜‥』 『ふーん』 『えと‥、あなたは何ていうんですか?』 『須藤‥‥‥林檎』 『わぁ、林檎君ですか──、!?』 前へ |次へ |
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