《MUMEI》

『気安く名前で呼ぶんじゃねーよ』

『ぁ‥、えとっ、ごめんなさい‥』

『‥‥‥‥‥‥‥』

『ぁ、あの‥、頭まだ痛いですか‥?』

『‥ちょっとな』

『保健室‥行きますか?』

『別に大した事ねーよ』

『──ぁっ、ま‥待って下さい須藤君』

『‥ンだよ』

『ぉ、お詫びに、その‥』

『ぁ‥?』

『お弁当、ご馳走させて下さい』

『‥‥‥弁当‥?』

『はいっ。是非お願いします!』

『‥いーけど』

『ありがとうございますっ♪』

その日、私は須藤君と屋上で一緒にお昼した訳なんですが──。

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