《MUMEI》

「‥何だよ、別に取って食ったりしねーよ」

「ぇ、え‥、で‥でも‥」

何か私を見る目が獲物を狙う狼に見えるんですが‥。

「‥‥‥何だよその目」

「すっ‥すすす須藤君が近いからじゃないですかっ」

「‥テメー‥バカじゃねーの?」

「バ‥バカじゃないですよっ」

「バーーーーカ」

「むぁーッ!!」

「‥!?」

「もう怒りましたっ。いいですよ、どうせ私は須藤君にとって──」

「‥何でそんなに怒ってんだよ」

「だって須藤君‥名前で呼ばせてくれないし‥ぶっきらぼうだし、何か恐いし‥」

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