《MUMEI》

窓の方を見ると、もう空は暗くなりかかっていて──小さな星が、いくつか光っていた。

「ゎ‥綺麗──。‥?」

オルゴール‥?

いつの間にか、セイヤさんは小さなオルゴールをテーブルに置いてくれていた。

星の煌めきみたいな音が、優しい歌を響かせる。

「───────」

「お嬢様」

「?」

「少し早いですが──クリスマスプレゼントでございます」

「ぇ‥」

クリスマス‥プレゼント‥?

差し出された、小さな箱。

蓋を開けると──‥。

「ゎぁ‥っ」

綺麗な、ビーズで出来たブレスレット。

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