《MUMEI》
ご両親が少々夢や希望に満ち溢れた教育方針なのかしら。
そもそも子供と会話をしようという考えからおかしかった?
しゃあない、ここはお姉さん、雁之助君のお遊びに乗ってあげますよ。
「事務系の仕事なら出来るかな〜」
「何言ってるんですか、戦闘要員に決まっているでしょう。」
雁之助は真面目に答えた。そして手からなにやら女王様のよく付けてるアレな目だけ隠すマスクを渡した。「ウルトラの七番目みたいに付けると変身できるんですよ。」
嗚呼、きっとこうゆうアイテムが普通にある家庭環境で育ち、空想の世界に逃げ込むことで自分を保つ術を覚えたのね!
いいわ、遊んであげますともよ!
「私も雁之助くらいの頃は●ューティーハニーとか憧れたな…はは分かんないか。腕に付いててさ
例えばこの眼鏡(?)を装着して……
変わるわよ なーんて」
懐かしのヒロインポーズをノリノリでキメてみたり。
――あれ?
こんなに、明るい家だっけ?我が家はあっという間にカメラのフラッシュのような光りで溢れた。
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫