《MUMEI》
衝動
▽
「…寝たよ」
「そっか…」
隆志は俺の隣に座り、じっと惇の寝顔を見つめだした。
「…痛くないか?」
「…痛くなくちゃ気合いになんねーだろ」
「………
はあ……、
くそ………」
隆志は俯きながら溜め息を吐き、そして俺の肩に寄りかかってきた。
「全くよー……、
本気でお前の事ぶっ殺してー……」
「……」
「もーなんで抱くんだよ、こいつお前の事しか見えなくなってんじゃん……、
ふざけんなよ、も………
責任取って惇を守れ、じゃなきゃ俺は……
お前を許さねえ…」
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