《MUMEI》 「誰も嘘だなんて言ってねーよ」 須藤君は、リンゴと蜜豆を交互に食べながらふてくされて言いました。 でもどこか嬉しそうに見えるのは──気のせいじゃないみたいですね。 「いいなぁ、須藤君──」 「ならテメーが姉貴になりゃいーんじゃねーか」 「ぇ‥?」 「‥アイツ、喜ぶと思うけど」 「ゎ‥私が胡桃ちゃんのお姉さん‥?」 「‥オイ、クルミ」 「ん? ていうかバレてたんだ」 「ったりめーだ。オレ様を騙そうなんたぁいい度胸してんじゃねーか」 「騙そうとなんかしてないよ、あたしはただ、兄貴と先輩の仲が気になってたから──」 前へ |次へ |
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