《MUMEI》

「余計な世話だっつの」

「むっ‥。何さ、いっつも先輩いじめてるくせに」

「いじめてねーよ」

「〜〜〜‥ちょっとは彼氏らしくしなよ。いつまで名字で呼ばせるつもり?」

「オレの気が向いたら」

「何それ‥。そんなんだから兄貴は──‥」

「胡桃ちゃん、怒らないであげて下さい」

「先輩‥?」

「私、須藤君のこういうとこも好きですから♪」

「ほんと‥?」

「ほんとですよ♪」

「───────」

「クルミ」

「?」

「ソイツ、テメーの姉貴になりたいってさ」

「ぇ、マジっ? ──じゃあ先輩、ミオ姉って呼んでいい?」

「はい、いいですよ♪」

「やった!」

胡桃ちゃんは、飛び跳ねて──それから私に抱き付いてきました。

「ありがとミオ姉♪」

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