《MUMEI》

「ぇ、えっと‥どっちもの味方です」

「‥ふーん‥」

須藤君は、納得いかない、というように腕組みをして呟きました。

「テメー、つくづく変わってんな」

「はぃ‥?」

「‥まぁいーや。取りあえず食ったから戻るぞ、教室」

「ぇ、今日は授業出るんですか?」

「教科書見せろよな」

「は‥はいっ、了解です!」

珍しいですね‥須藤君が自分から授業受けるって言い出すなんて──。

「ミオ姉」

「ん?」

「兄貴の事よろしくね」

「──はい、任せて下さい♪」

「‥ぁ‥? 何だよ任せて下さいって」

「ぅわ!?」

き‥聞かれてましたか‥?

「何でもないんです、何でも‥」

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