《MUMEI》

今は歴史の時間。

須藤君は又しても‥

「───────」

完全に爆睡です。

「須藤く〜ん」

勿論、これでは起きません。

「林檎君、起きて下さいよ〜」

そう呼んで揺すってみますが‥。

「───────」

全然ダメです‥。

「ぅぅ‥」

このままではまずいです‥。

先生に見つかってしまいます‥っ。

「スーく〜ん」

「‥!?」

「ぁ、スー君起きましたね♪」

「‥何だよスー君って」

「林檎君って呼ぶ代わりに、スー君って呼んでもいいですか?」

「はっ‥?」

「ぇ、嫌ですか?」

「その『スー』はどっからくんだ。寝息か‥?」

その反応に、思わず笑ってしまいました。

「違いますよ、須藤君だからスー君なんです」

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