《MUMEI》
「あの‥、スー君」

「‥ん」

「も‥もし良かったらなんですけど、その‥」

「‥‥‥何だよ勿体振りやがって」

「デート、行きませんかっ？」

「‥デート‥？」

「はいっ」

「‥めんどくせー」

そう言って小石を蹴るスー君。

やっぱり行く気はゼロなんでしょうか‥？

「‥遊園地。文句ねーな」

「ぇ？」

「い・き・さ・き・だ・よっ」

「行き先？」

「さっきデートがどーこー言っただろーがテメー」

「‥ぅぁっ、は‥はいっ、言いました‥っ」

て事は、遊園地──２人で行けるんですね♪

「やったぁ！」

「‥！？」

「ふふっ、楽しみですねっ♪」

「‥燥ぎ過ぎだバカ」

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