《MUMEI》
2.楽園
2.楽園

伊井 香 は誰かに肩を叩かれて目を覚ました…
ハァ!?として目を覚ました!?
怪しい連中に捕まったかと思ったので無意識の内に、もがいて手で振り払った!誰かが倒れた…
恐る恐る倒れた人を見たら…駅員がビックリした表情だが目が怒って睨み付けてる!
肩を叩いたのが駅員だったのだ…

香「あっ?!…ごめんなさい…」

駅員は起き上がって怒った口調で…

駅員「この電車は車庫に入りますから降りて下さい!」

と言って直ぐに立ち去った…
伊井 香 は慌てて電車を降りた…
外は暗かった…どこの駅かも分からない…時刻表を見ようと思って腕時計を見たけど…暗くて時間が分からない…携帯電話を上着のポケットから取り出した時に何かがポケットから落ちた…カチャ…
伊井 香 は音がした辺りを良く見た…?…?!
カギ?!…カギだ?!
カギがポケットから落ちたのだ!…
そのカギを拾い上げた時に伊井 香 は思い出した!
このカギは安野 丈 が金曜日の昼頃に落としたカギだった…
それを拾って追い掛けたが安野 丈 の姿は、もうなかった…
後で返そうと思って上着のポケットに入れたままだったのを忘れていた…
このカギはコインロッカーのカギの様だ…
伊井 香 は携帯電話の時間を見て時刻表を見た!
最終の電車が、もう直ぐ反対のホームに来る!
急いで反対のホームへと向かった…
階段を下りてる途中で電車が入って来た…
間に合わない!?
階段を下りた時に電車のドアが閉まった…
と思ったらドアが開いた!…?!
急いで電車に乗った!
ホームの方を見ると先っき倒した駅員がニッコリと微笑んでいた。
伊井 香 は頭を下げた。
座席に座ってからカギをポケットから出した…
このコインロッカーのカギは会社の近くの駅のコインロッカーだと直感で思ったのだ!
このカギに重要な事が隠されていると感じて会社の近くの駅に向かった!

その頃、轟刑部と牧刑事は伊井 香 の部屋にいた!

轟刑部「一体…この部屋は何だ?!」

牧刑事「本当に酷いですね…空き巣の犯行じゃないですね…」

伊井 香 の部屋は物凄い状態で荒らされていた…
伊井 香 を駅で見失ってから部屋の近くで張り込みをしていたのだが…
安野 丈 の部屋を放火した人を見たと言う垂れ込み電話が有ったので警察署から一旦、戻るように言われ!渋々…仕方なく戻った!
警察署に着いて直ぐに誰かが伊井 香 の部屋を荒らしてるとアパートの隣の住人から通報が来たのだ!

轟刑部「しまった?!…やられた?!…」

牧刑事「何かを探していたんですかね?」

轟刑部「そうだな…安野 丈 と伊井 香 は何かの事件に巻き込まれた可能性が有るな!…」

牧刑事「隣の住人の話しですと…何か凄い音がして何人か?分からないですが…部屋の中を探し回っていたようだったと…恐くて犯人の顔は見てないんだけど…黒の高級車が立ち去って行くのを見たと言っていました!」

轟刑部「黒の高級車?!…あっ?!あの時の車だ!公園近くで伊井 香 を見付けて追い掛ける時に、ぶつかりそうになった時の車に間違いないだろう!あの時、伊井 香 は追われていたのに間違いない!…伊井 香 の命が危ない!一刻も早く彼女を探すんだ!」

轟刑部と牧刑事は伊井 香 の部屋を飛び出した!



つづく

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