《MUMEI》

「───────‥」

「スー君、タオル取り替えますね」

「‥テメー、もう帰っていーぞ」

「ダ‥ダメですよ、まだ帰りません」

「‥何で」

「胡桃ちゃんに頼まれたんです。『兄貴をよろしくね』って──」

「‥アイツが‥?」

「ハイ。だから──」

「‥好きにしろよ」

「──ありがとございますっ♪」

「‥頭に響く」

「ぁ、ごめんなさい‥。ぁ、そうだタオル‥」

水に濡らしたタオルを、額に乗せてあげました。

「‥もうちょっとしっかり絞れよ」

「ハ‥ハイっ、すいませんっ!」

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