《MUMEI》

「──スー君」

「‥ん」

「何か持って来ましょうか?」

「‥ぃぃ」

「氷──」

「‥ぃぃ」

「じゃあアイスとか‥」

「‥ぃぃ」

「飢え死にしちゃいますよ‥?」

「‥リンゴ」

「?」

「‥リンゴ食いたい」

「ハイっ、畏まりましたぁ♪」

私はすぐに下に降りて、台所に向かいました。

そこには胡桃ちゃんがいて、お粥を作っていました。

「すいません、あの‥、リンゴありますか?」

「うん、あるよ。兄貴が頼んだの?」

「ハイ♪」

「そのカゴに入ってるよ。──ぁ、あたしやろうか?」

「大丈夫です、私に任せて下さい♪」

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