|
《MUMEI》 「‥うるせぇな‥」 「ぁ‥ごめん」 胡桃ちゃんは小声で言って、お粥の入った土鍋を──ベッドの側にテーブルを出してきて、そこに置きました。 「無理しなくていいけどさ、一口は食べてよね？」 「‥何か変なもん入ってねーだろな」 「なッ‥あったり前じゃん」 胡桃ちゃんは、器にお粥をよそって──スー君に差し出しました。 「食べな」 「‥これ食い終わったらな」 最後のリンゴをちょっとづつ食べながら、スー君はチラッと器の方を見ました。 「‥別に頼んでねーのにな」 「何言ってんのさ、食べなきゃ元気になれないよ？」 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |