《MUMEI》

「‥ほんとのお袋じゃねーけどな」

「───────」

「ま‥世話になってんだから一応は母親なんだろーけど」

「スー君って、ずっと独りだったんですか‥?」

「‥ぇ」

「ぁ‥すいません」

「独り‥だったな、たぶん」

スー君は、急に肩を落として俯いてしまいました。

「‥これ食ったらちょっと寝る」

「その前に──お薬飲まないとですよね」

「‥めんどくせー」

「ダメですよ〜ちゃんと飲まなきゃ」

「やだ」

「何でですか?」

「苦いから」

「ぇ」

「‥何だよ」

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