《MUMEI》

「よしっ、完食しましたね♪」

「‥うるせーな、つーかさっさと薬寄越せ」

「は‥はいっすいません‥」

えっと‥、2錠でしたよね。

「はい、じゃあこれ飲んで下さい」

「‥ん」

スー君は薬を水で流し込むと、ベッドに横になりました。

「‥ミオ」

「‥!?」

また名前で呼びました‥?

「スーく‥」

「帰っていーけど」

「ぇ、でも──」

「もう後は寝てりゃ治っから」

「お父さん達いないんですよ? 胡桃ちゃんだって独りじゃ大変だと‥」

「いーから帰れ。移るから」

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