《MUMEI》
2.危険
2.危険

伊井 香 は安野 丈 の姿にビックリ?!してア然としていた所に銃声がしてハッと咄嗟にパソコンの電源を切って机の隅に隠れた!…
怖いながらも安野 丈 の姿を探した!?…
でも暗くて全く分からない…
叫んで争う声がしたので物凄く怖くなり心臓が破裂してしまうぐらいドキドキしていた…
伊井 香 は祈っていた!

香「お願い!この部屋に来ないで!」

伊井 香 は必死に祈りながら身を屈めて嵐が過ぎる様な気持ちで居た!…
しばらく時間が流れて静かになった…
辺りが静かになっても、まだ心臓は激しくドキドキしている…
すると突然!後から声がした?!

??「もう連中はビルから出て行ったわ!」

伊井 香 は再びビックリ?!しながら振り返った!…
暗くて良く分からないものの…そこには同僚の小田 真理が立って居た!
伊井 香 は全く状況が掴めず物凄く混乱して声も出ない程だった!…
それを呆れた表情で小田 真理が口を開いた!

真理「何で鈍臭いアナタが、ここに居るの?」

香「…」

伊井 香 は言葉を忘れて金魚の様に口をパクパクするだけでパニックになっていた…

真理「とにかく会社からでましょ!また連中が戻って来るかもしれないしね!」

伊井 香 は頷いて小田 真理の後から付いて行こうかとしたが足が動かず…縺れて転んでしまった…
その時にディスクも手から放れてしまった!
それを見た小田 真理が

真理「ん?!…えっ?!そのディスクは?!…」

伊井 香 は慌ててディスクを拾い胸に抱え込んだ!

真理「何で?!何で?!何で?!アナタが、そのディスクを持っているの?!」

香「…このディスクの中の内容を知っているのね!?」

伊井 香 はディスクを胸に強く抱え込みながら何とか必死に声を出した!

真理「良いから、そのディスクを私に寄越しなさい!アナタ見たいなマヌケが持っていても何の役にも立たないわ!さ〜早く渡しなさい!」

伊井 香 は強く首を振りながら後退りした!…
小田 真理は恐ろしい表情で近付いて来る!…
いつの間にか手にはナイフを持っていた…
それを見た伊井 香 は逃げ出したが直ぐに何かとブツかった?!…
尻餅を突いた伊井 香 は見上げると…そこには牧刑事が立って居た!
牧刑事の姿に安心した伊井 香 はホッとした表情になり立ち上がって牧刑事の後に回り助けを求めた!
牧刑事はニアッと笑みを浮かべた!…

女神「どお?お腹イッパイになった?!」

その場所はエーゲ海の豪邸を思わせる様なテラスで食事をしていた!
高台で景色が物凄く最高に良い所だ!
しかし下を見下ろすと雲が所々に見える!…
高台って言うより天空って言った方が良いだろう!…
豪邸は真っ白で、それに合わせて何も彼もが白で統一されているから下から見れば雲の様にしか見えないのかもしれない…
安野 丈 は必死で料理を食べていた…
あまりにも品数の多さに必死になって残さない様に食べていた…
話しなど全く聞いていない姿を見て女神は思わず笑ってしまった!
それに気付いた安野 丈 は何か有ったのかと思い周りをキョロキョロと見回した…
それを見た女神は、それが、また物凄く可笑しくて笑ってしまった!



つづく

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