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《MUMEI》 胡桃ちゃんは、スー君の部屋に入るなり、思いっきり、息を吸い込みました。 「──よしっ兄貴！」 「‥！？」 「ミオ姉とデート行ってきな♪」 「は‥？」 スー君は、キョトンとしました。 勿論、私も‥。 「あの、胡桃ちゃん‥スー君まだ病み上がりみたいですし──」 「ミオ姉だって行きたいでしょ？」 「そう‥ですけど‥」 あまり無理させては可哀相ですし──。 「って胡桃ちゃん‥！？」 「ほら兄貴っ、早く着替えなったらっ」 「うるせーな‥分かってら。とっとと出てけ」 「スー君、あの‥」 「テメーもいつ出てもいいよーに準備しとけ」 「は‥はいっ！」 前へ |次へ |
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