《MUMEI》

「ぇ、ぁ‥これはですね、須藤君の渾名です♪」

「林檎の渾名?」

「須藤だから、スー君なんです♪」

「ぁぁ、名字から取ったのか。なるほど──」

「‥親父、感心すんな」

「それじゃあ父さん達もスー君にしようか」

「!? バッ‥冗談じゃねぇ」

スー君はふてくされて、それから私の方を向きました。

「‥テメー、何で言うんだよ」

「すっ‥すすすすいませんでしたーっ!」

「‥ったく‥」

「ったくじゃなーいッ!!」

「てッ‥。クルミ‥テメーやりやがったな‥?」

「兄貴、それがお世話になった側の言う事!?」

「テメーには関係ねぇ」

「あるよっ、ミオ姉は──」

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