《MUMEI》 先生と放課後「──あれ、佐原まだいたのか」 「先生‥またコーヒー飲んだでしょ」 「ぇ、何でだ?」 「匂いするもん」 そう言いながら窓を開けたあたしを見て、先生は苦笑した。 「佐原、コーヒー苦手なのか?」 「だって苦いじゃん。あんなの絶対飲めないし」 「あれが飲めるようになりゃ、大人の仲間入りなんだけどなぁ」 「〜〜〜‥へ理屈はいいですから」 先生って、 やっぱり時々子どもみたい。 そこが、 可愛いんだけど──。 「ねぇ、そういえばさぁ」 「?」 「先生、宿題沢山出し過ぎじゃない?」 「なぁに、お前なら楽勝だって」 前へ |次へ |
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