《MUMEI》
小さな誤解
『じゃね、佐藤くん』

『あ…はい。』
項垂れて〜トボトボと歩く隆の背中を見ながら〜疋田会長はニヤリと笑った。


…クスッ、悪いな佐藤〜お前邪魔なんだよ。


隆は〜外のベンチで呆然としていた。


…僕はお荷物なんだ…

『隆?』
声を掛けたのは総一郎だった。


『総ちゃん…』


『どした?ボーッとしてさ?』


『や、何でもないよ』

『??』


…総ちゃんにまで迷惑かけらんないし…


その様子を生徒会室内で眺めてる疋田会長。

『疋田?佐藤はどこ?』
神品が生徒会室に入って来た。


『ああ、神品〜佐藤はあそこにいるよ、なんか東の姿見て〜嬉しそうに走って行ったよ?

最近、お前と一緒だから東と話出来ないって言ってたぞ!』


『え?タカちゃんが〜そんな事を言ってたの?』


『ほらっ見てみろよ、楽しそうに話てるだろ?』


疋田会長の罠にはまる二人だった。

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