《MUMEI》

「ぇ、私ですか‥?」

スー君が私に意見を求めてくるなんて、珍しいです──。

「何かあんのか」

「ぇ‥えっと、じゃあ──」

「‥ん」

「あれ乗りたいです♪」

「‥マジでか」

「マジです♪」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「嫌ですか?」

「何だってあんなガキっぽいもん‥」

「私、あれ好きなんですもん♪」

「ふーん‥」

素っ気ない返事をしながらも、スー君は満更でもなさそうです。

「ほら、乗んだろ。とっとと来いよ」

「──はいっ、了解です♪」

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