《MUMEI》

「ぅぅっ‥さささ寒いです‥っ」

「うっせぇ。テメーが入りたいっつったんじゃねーか」

「こんなに寒いとは思わなかったんです‥っ」

「マイナス2度って書いてあったろ、看板に」

「!?」

「見てねーのかよ‥」

「だ、だって、熱くなってきたから‥少し涼もうかと‥」

「‥マイナス2度でどーやって涼むんだよ」

「‥風邪引いちゃいますよね‥」

「テメーは大丈夫だろーけど」

「ぇ?」

「バカだから」

「にゃ〜〜〜ッ!!」

私は怒ったつもりなんですが──スー君は何故か笑い出しました。

「──ミィって呼ぶかな、今から」

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