《MUMEI》

「当たり前だよ。
私が楓を裏切るわけないよ。絶対に約束する。」


私は馬鹿だ。

楓を少しでも怖いと思ってしまうなんて。


「皐月…。ありがとう。」


皐月はいつものように笑った。


「じゃあ、指切り拳万しよう?」

「もちろん!」



  指切り拳万

  嘘ついたら

  針千本

  飲ます

  指切った。

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