《MUMEI》

「ス‥ススススー君‥!?」

怪我して‥ないみたいですね‥。

「何で‥無事なんですか‥?」

「──空手」

「はぃ‥?」

「クルミと習ってたりしてたからな」

「‥す‥凄いですね‥」

「んなこたねーよ」

「あれ、照れてます?」

「照れてねー」

「そうですか‥」

でも明らかに、顔が真っ赤ですよ‥?

「‥とにかく、出るぞ。風邪引いちまう」

「ぁ、はいっ‥」

でもこのシロクマの置物、粉砕されてしまいましたが‥このままにしておいていいんですかね‥?

「ミィ」

「!!」

ひとまず‥スー君に従う事にしましょうか──‥。

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