《MUMEI》
3.危険
3.危険

轟刑部「うっ…アッ!痛ってて…ん?!…」

轟刑部は周りを見渡した…

轟刑部「ここは…車の中で…安野 丈 の会社のビルの前じゃないか?…牧!…牧!…」

牧刑事の応答は無い…

轟刑部「牧は?…牧は、どうした?…牧は、どこだ?…まっ!?まさか!?…牧はヤツ等に捕まったのか!?…うっ!痛って…ヤバイ…早く応援を呼ばなくては!…」

轟刑部は無線で応援を呼んでから車を降りて、もう一度、安野 丈 の会社のビルの中へ入って行った…
6階に着いた時に声が聞こえてきた…

轟刑部「ん?…あの声は牧の声に似ているような!?…」

轟刑部は階段から声のする方を覗いた…

牧刑事「そのディスクを渡して貰おうか!」

牧刑事は伊井 香 に銃を向けて居た!

轟刑部「牧!…牧!?…どうした!?…何をやっている!?…」

轟刑部は牧刑事に声をかけた!…

牧刑事「えっ!?」

牧刑事が轟刑部を見た瞬間!牧刑事の体が宙に舞った!…
伊井 香 が牧刑事を投げ飛ばしたのだ!
伊井 香 は武道の達人だったのだ!

香「さぁ!早く逃げるのよ!」

伊井 香 は轟刑部の手を取って階段を下りて行った!

轟刑部「うわ〜痛ってて!銃で撃たれてケガをして…」

香「ケガなら良いでしょ!殺されるよりは!」

轟刑部「いったい何がなんだか?サッパリ分からん!…」

香「私にもサッパリ分からないわよ!でも危険な状況は確かよ!」

そう言いながら息を切らしながら1階に着いた!
しかし…入口の所に黒づくめの3人が立っていた!…絶体絶命だ!
伊井 香 は堂々とした態度で黒づくめの3人に向かって行った!
黒づくめの体格の良い1人がニアッ!と笑って伊井 香 に詰め寄った!
その時にパトカーのサイレンの音が近付いて来た!
そのパトカーのサイレンの音に黒づくめの3人は残念そうに立ち去って行った…

轟刑部「ふぅー助かったなぁ…とにかく外に出よう…」

と轟刑部は呟きながら伊井 香 と外に出た!

轟刑部「ん?!…なんだ?!…どー言う事だ?!」

外に出た伊井 香 と轟刑部の2人は顔を見合わせてア然として居た…

先っきまでパトカーのサイレンが近付いて来てたはずなのに…パトカーなど、どこにもいない!
パトカーのサイレンすらしていない!なんの音もなく静寂に静まり返っている…

香「本当に、どー言う事?!…」

轟刑部「俺にもサッパリ分からん?…確かにパトカーのサイレンはしていた!しかし…」

香「本当に良く分からないけど…助かったみたいだから早く病院に行きましょ!」

轟刑部「そうだな!でも応援を呼んだのに…どーしたんだ?…」

その時に遠くからパトカーのサイレンの音がして来た!

牧刑事「なんだ?…あいつら…生きてるじゃねーか!」

隠れて居た牧刑事と小田 真理は残念そうに見て居た…

牧刑事「しかしヤバイなぁ…俺の素性がバレちまうな…」

真理「もぉー仕方ないわよ…とにかく直ぐにディスクを奪ってしまいましょ!」

牧刑事「あーそうだな!あいつらは病院に行くはずだから…その時に必ずディスクを奪おう!」

真理「そうしないと私達は本当に、もう終よ…」



つづく

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫