《MUMEI》

「ふゎ‥」

温度差が激し過ぎます‥。

「──腹減ったな‥」

「ぇ」

「どっか食うとこ捜すか」

スー君は私を引っ張って、お店を捜し始めました。

「──ここにすっか」

立ち止まったのは、観覧車の近くにあるカフェテリアでした。

「テメーは何食うんだ」

「あの‥、そろそろ『テメー』はなしにしません‥?」

「‥は‥?」

「ぃぇっ、何でもないですごめんなさいっ‥」

まだダメみたいですね‥。

「で‥何にすんだ」

「えっと‥私はですね──‥」

「早く決めろよな」

「はいっ、分かってます‥」

でも、やっぱり迷っちゃいますよ──。

みんな美味しそうなんですもん。

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