《MUMEI》

「───────」

夕焼けが綺麗。

先生と2人で教室の窓から見た、

あの時程じゃないけど──。

『──佐原ならどうするかなぁ、と思ってさ』

明日、

先生に教えてあげよう。

席譲ってあげられたよ、

って。

あれ‥?

宿題って、

少女が3度目に席を立たなかった理由を考えるんだったっけ。

「ぁ──降りるんですか?」

「ぁぁ」

お婆ちゃんは、

席から立ち上がって──

「ありがとう。また会えるといいね」

降りる時にもう1回、

あたしにお礼を言ってくれた。

嬉しそうに、

笑って。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫