《MUMEI》 「だって恐いじゃないですかっ‥」 「ならオレに掴まってりゃいーだろ」 スー君はあくまで冷静みたいです‥。 でも私は── 「きゃーッ落ちちゃいます落ちちゃいます落ちちゃいますーっ!!」 叫んでばっかりです‥。 「!?」 一瞬、体が浮くような気がした、次の瞬間。 「〜〜〜〜〜!!」 私達を乗せたゴンドラは、ほぼ垂直に滝壺へ落ちて行きました‥。 バシャッ、と水しぶきが上がって、ちょっと濡れちゃったみたいです‥。 「‥ぃ‥生きてますか?」 「こっちの台詞だ」 「───────」 「ミィ?」 「恐かったです〜っ‥」 「転覆しなかったんからいーだろ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |