《MUMEI》
悲劇の開幕
 私達は、また出口を捜し始めた。

 でも、出口など存在しない。

 疲れも出てきて、床に座り込んだその時、黒幕の声が聞こえた。

 また、画面にウサギが現れたのだ。


 『何故ここからでようとしないのですか?』


 ウサギは小首を傾げて言った。


 「…友達を殺せるわけないでしょ。」


 私はウサギを睨んだ。


 『友達?』

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