《MUMEI》 心の声「おのれ!…ミヒャエルッ!」 オレは窓ガラスに映りこむ、ヤツの眼を睨んだ。 ヤツは涼しい顔で、目の前に居る黄色い猿(オレのこと)の後頭部を見下ろしているだけだった…。 想像上のミヒャエルの声「ヘイ…。邪魔なんだよ。イエローモンキー…(笑)」 オレの心中で嘲り笑うミヒャエルの口調は、何故か横須賀あたりで酔っ払ってる米兵のようだった。 そうこうする間に、シルバーの車体は小さく揺れて停止した…。 「六本木ぃ〜、六本木ぃ〜… …お忘れ物の無いよう、ご注意ください。」 前へ |次へ |
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