《MUMEI》

心の声「おのれ!…ミヒャエルッ!」


オレは窓ガラスに映りこむ、ヤツの眼を睨んだ。


ヤツは涼しい顔で、目の前に居る黄色い猿(オレのこと)の後頭部を見下ろしているだけだった…。


想像上のミヒャエルの声「ヘイ…。邪魔なんだよ。イエローモンキー…(笑)」


オレの心中で嘲り笑うミヒャエルの口調は、何故か横須賀あたりで酔っ払ってる米兵のようだった。


そうこうする間に、シルバーの車体は小さく揺れて停止した…。


「六本木ぃ〜、六本木ぃ〜…

…お忘れ物の無いよう、ご注意ください。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫