《MUMEI》

そこには、コークスクリューの下り階段が待ち受けていた。


ミヒャエルは、二つ目の下りエスカレーターに乗った!


少し遅れてオレも下り階段に差し掛かる!


タ・タ・タ・タ・タ・タ…!


オレは軽やかに階段を駆け降りる靴音に陶酔した…!


視界の右隅……真横には、エスカレーターのステップを、窮屈な歩調で下るミヒャエルが見える。


やがて、その姿は視界の外へと消えた…。


心の声「勝った…!!」


それはオレのギャンブルが、"吉"と出た瞬間だった…。

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